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歯周病に関わる全身の病気

2024.09.17

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皆さまいかがお過ごしでしょうか。
気温や湿度が変化しやすい季節になりましたね。この時期は体調を崩しやすくなります。体調を崩すと、身体だけでなく歯やお口にも影響が出ます。
特に注意したいのが、歯周病です。歯周病とは、歯ぐきや歯を支える組織が細菌に感染して炎症を起こす病気です。歯がグラグラしたり抜けたりするだけでなく、全身の病気にも関わっています。

今回は、歯周病と全身の病気の関係をご紹介します。

歯周病に関わる全身の病気

歯周病は様々な全身の病気に関わります。その一部が以下になります。
心臓病:
歯周病は心臓病のリスクを高めます。歯周病で感染した細菌が血液に入って心臓に達すると、心内膜炎や動脈硬化などを引き起こすことがあります。また、歯周病で発生した炎症物質が血液中に増えると、血管を収縮させて血圧を上げることがあります。
脳卒中:
歯周病は脳卒中のリスクを高めます。歯周病で感染した細菌や発生した炎症物質が血液に入って脳に達すると、脳血管を詰まらせたり損傷させたりすることがあります。これによって、脳梗塞や脳出血などを引き起こすことがあります。
糖尿病:
歯周病と糖尿病は相互に影響し合います。歯周病はインスリンの働きを阻害することで、血糖値を上昇させることがあります。逆に、血糖値が高いと、細菌に感染しやすくなったり、治りにくくなったりすることがあります。
妊娠・出産:
歯周病は妊娠・出産にも影響します。妊娠中はホルモンバランスが変化し、歯ぐきが腫れやすくなったり出血しやすくなったりします。これは妊娠性歯肉炎と呼ばれます。妊娠性歯肉炎は放置すると歯周病に進行することがあります。歯周病は早産や低体重児出産のリスクを高めるだけでなく、歯周病で感染した細菌が羊水に入ることで、胎児に感染してしまうこともあります。

歯周病の予防と治療
歯周病を防ぐための方法と、治療についてもご紹介します。
歯みがき:
歯みがきは、歯や歯ぐきに付着したプラークや歯石を除去する効果があります。プラークや歯石は、歯周病の原因となる細菌の温床です。
歯みがきは一日二回以上行うのが望ましいとされています。特に就寝前には念入りに行いましょう。
柔らかめのブラシを使って優しく丁寧にブラッシングしてください。また、歯間ブラシやデンタルフロスを使い、歯と歯の間の汚れも取り除きましょう。

定期検診:
定期検診では、歯科医師や歯科衛生士が、歯や歯ぐきの状態をチェックしてくれます。また、プロフェッショナルケアと呼ばれる専門的なクリーニングやフッ素塗布なども行ってくれます。これらは自宅でのケアだけでは落としきれない汚れや細菌を除去したり、虫歯や歯周病に対する抵抗力を高めたりする効果があります。
定期検診は半年に一度程度が目安ですが、個人差やリスク度によって異なります。歯科医師と相談して、自分に合ったペースで受けましょう。

治療:
歯周病が進行している場合は、治療が必要です。歯科医院では、歯科医師が感染した組織を除去したり、薬剤を使って細菌を殺菌したりします。また、重度の場合は手術が必要な場合もあります。治療は早めに行うことが大切です。対処が遅れると、歯周病が悪化して全身の健康にも影響を与えることがあります。

まとめ
歯周病はお口だけではなく、全身に影響を及ぼす疾患です。
予防と治療をしっかり行って、健康な歯と身体を手に入れましょう!

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